真夜中の琥珀糖

日々の思いつきをつらつらと。

スパイ映画のあとにはウォッカマティーニを

キングスマン: ゴールデン・サークル』を仕事帰りにレイトショーで見てきた。レイトショーってオトナの特権って感じでわくわくする。良い子は寝る時間だが私は今から映画館で映画を見るのだぞ!という背徳感混じりの優越感。まぁ昨年末にレイトショーで『IT』を見たときは上映期間終了間際で客席はガラガラだわ初っ端から血が吹き出すような衝撃の展開だわでわくわくどころかドキドキと不安を感じながら帰ったけども。

 

閑話休題

 

続編なのでまぁ1作目を超えることはない(断言)んだけど、相変わらずアクションは「おおっ!」と声が出そうになるほどだったし、1作目のあんなシーンやこんなシーンを思い出してジーンとなるところもあった。総評としてはまぁまぁ面白かったんじゃないかと思う。まだ公開したばっかだからネタバレは避けていろいろとぼかすけれど、例えば1作目で、最終試験で子犬を撃てなかったエグジーと、それを叱咤したハリーのやり取りを知っていると、エグジーがバーで(ケンタッキー州においての)マティーニを飲みながら妙案を思いついたところで観客もエグジーが何を思いついたのか気づくはずだ。ちなみに作中では他にもちょいちょい犬が出てくる。紳士を作るのはマナーではなく実は犬なのかもしれない。

ちなみに映画を見た帰りに、バーに寄ってウォッカマティーニをいただいてきた。レイトショーだからこそこういうことができんのよね。むふ。キングスマンではスパイと言えばマティーニだと言っていた。007リスペクトだ。ジェームズ・ボンドマティーニを「ジンではなくウォッカで、ステアではなくシェイクで」と長ったらしくオーダーするけど、日本のバーだと「スパイ映画のあのマティーニ」とかで通じる。お試しあれ。

ただ個人的にはスパイの飲み物と言えばスコッチを推したい。『スパイ・ゲーム』で新人スパイのビショップに「スパイはマティーニを飲むのか?」と聞かれて教育係のミュアーが「いやスコッチだ。それも12年もの以上の」と返す。もう16,7年前の映画だけど、二人のそのやり取りがなんだかとても気に入っている。だから今日もマティーニのあとにスコッチも飲んでしまった。スパイじゃないから10年ものだったけど。